――イメージをカタチに(中島工芸)――
index(索引)concept(概念)業務日誌2001年2月1日 某MLでの投稿



<コミュニティーはどこだ>



・ 定義
コミュニティーとは、時代の精神の「拠り所」である。
コミュニティーとは、共同体としての人間の「意識」である。
コミュニティーとは、人と人とのかかわり方である

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

一、歴史的変換。


・原始  :「血縁社会」
狩猟・採取などを生活の糧とし、
共通の先祖・神話・祭儀等が、彼ら共同体の絆(きずな)となる。

・古代・中世  :「地縁社会」
農業を生活の糧とする。
同じ土地、水の流れを利用する者たちの、共同の農作業・共同の財産(土地)が、
彼ら共同体の絆(きずな)である。

・近代  :「職縁社会」
給与所得、あるいは系列・関連など、
企業組織とのなんらかの係わりの中で、生活の糧を得る。
経済的利害関係、あるいは職場・職業の中での「相合扶助」が、
彼らの共同体の絆(きずな)である。
消費も娯楽も冠婚葬祭も、すべて職場職業の縁で行う。「会社人間」。

 二、現在のコミュニティ
       〜<規格量産型・職縁社会>

第2次大戦の失意と廃墟の後、
日本は、官僚組織と大企業の主導の下、
規格量産型産業社会を築き、
世界に類のない公平で平等な、理想の先進工業国を実現した。
……、省略。

@ 経済システム(官僚主導・規格量産型・業界協調体制)
大企業を頂点とする「ピラミッド」構造。

「ピラミッド」の上下において、幾重もの階層が存在するが、
実際には、彼ら上下階層間での所得格差は、さほどない。
名目・身分上の格差はかなりあっても、
実質における所得格差は、さほどない。

A 人材
規格大量生産の現場に適した人材(労働力)とは、
辛抱強く、協調性が高く、個性や独創性に欠ける人材である。
従って、個性や独創性を必要とする分野では、
地域や企業組織からも排除され、社会的偏見に耐えねばならない、
「疎外」された存在となる。

B 教育
上記の経済システムの要請から、教育の目的は、
辛抱強くて協調性が高く、均質的な技能と知識と価値観を持ち、
個性と独創性のない人間を、
いかに効率よく大量に育てるかに集中している。

C 自己表現
自身のうちに、個性と独創性を欠く為、自己表現は、
自己の内実に係わり無く、表面的な体裁と「物」が重要視される。
自己を見失っている。
所得格差がさほどない為、同一平面上での、うわべだけの体裁を競うものとなっている。
「体裁」だけであり、中身はほとんど無頓着である。
表面的な「体裁」だけが、重要視される。

D 価値基準(購買パターン)
よって、価値判断は、その実質(例えば、用途や機能など)と係わりなく、
ブランド(メーカー)か否か?
同一規格内での、値段が安いか高いか?
「ピラミッド」の上か、下か、中か?である。
それが自分にとって、どうして必要なのか、何のために使いたいのか、などというのは、
ほとんど感心がない。要は、まわりと同じであり、
かつ、それよりも幾分なんらかの高級感がでているか否か?
…だけである。
自己と他を区別するのは、
あくまでも、職縁社会という「ピラミッド」の中での上下関係であり、
ここにおいて、自己の「個性」と「自律性」が全く欠落している。

〜以上、職縁社会なるコミュニティは、
主として近代明治以降に発生し、第2次大戦後に方向付けられ、50年代に確立し、
60年代に急速に発展し、70年代に完成し、80年代に成熟し、
そしてバブル崩壊以降90年代、衰退・分解を余儀なくされている。、

      三、変貌するコミュニティ。

21世紀、「職縁社会」はその内容を、大きく変質せざるを得ない。
それと共に、何か異質のコミニュティ(共同体としての意識)が、出現する。

価値基準(又は購買パターン)も大きく変わる。
個性と独創性が要求される。
多様性と多元性が、消費者のニーズとして、求められて来る。
大規模規格量産のメリットは、限りなく薄れて行く。
商品は、表面上の規格、あるいはメーカーにこだわる事なく、
その実質たる内容によって、
じっくりと吟味・選考される事になる。

(参考図書:ドラッカー「断絶の時代」1969。)
* 一、歴史的変換。二、のA「人材」。B「教育」。
については堺屋太一著「時代がが変わる」のほぼ書き写しです。




index(索引)concept(概念)業務日誌
 三田市 中島工芸。